2011年06月09日

Peters Chair バラバラ事件






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こども用の椅子で名作と云えば、STOKKE(ストッケ)のTripp Trapp Chair(トリップトラップ チェア)を真っ先に思い浮かべる人も多いと思いますが、建築・デザイン関係では、Charles Eames(チャールズ イームズ)のChild Chair(チャイルド チェア)とHans J Wegner(ハンス ウェグナー)のPeters Chair(ピーターズ チェア)がつとに有名です。

「きゃ!」「がたん!」「ふぇ〜」
派手な音に振り向けば、娘が椅子に腰掛けたままの状態で床に尻もちをついています。
咄嗟にはなにが起きたのか理解できませんでしたが、近寄ってみると見事にPeters Chairが崩壊してました。
部屋の南側に置いてあり 乾燥が原因なのか、さすがに小学3年生には耐えきれなかったか、、

このPeters Chair、娘の誕生祝いに 友人たちからいただきました。
写真上は在りし日のPeters Chair & Peters Table。
そして写真下が 崩壊した椅子をバラバラにした姿です。

Peters Chairはもともと こどもが自分で組み立てられるように4つのパーツから成っています。両側板と座面と背もたれ。
それが今回のコトで8つに。

さっそくCarl Hansen & Son(カールハンセン&サン)に問い合わせたところ、修理可能との返事がきました。しかも料金は5,000円程度。
よかったです。いただいた記念品ですし、長男もこれから使う予定ですから。
そろそろ弟に譲ったら?
デスクを作ってあげるからトリップトラップで勉強したら? と云っても浮かぬ顔。
まだまだ使う気満々です。
ま、お尻が納まるうちは大丈夫だとは思いますけど。。

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2010年12月25日

happy christmas






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オーナメントのサンタがいなくても、なぜかクリスマスっぽく感じるのは私だけ?
でも 、雪だるまのオーナメントなら、クリスマスが終わってからも違和感がないんじゃないかと。。
娘は中央の雪だるまがお気に入り。


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2010年10月24日

Nyaago!(ニャーゴ)





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伊藤千織デザイン『ブラシ猫“Nyaago!”(ニャーゴ)』
けっこう大きいです。

娘「ほんとうのねこがほしい♡かってぇ♡♡」
私「無理です」


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2010年09月14日

Baccarat/Rohan






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Rohan(ローハン)のアンティークに一度だけ触れたことがある。

銀座の小さなショップでそのワイングラスを持ち上げた時は本当に驚いた。
だって、普段使っているRohanとまったく違う感触だったから。

ざらっとした手触りは彫りの深さと不均一さを物語っており、機械で彫ったのではなく手仕事なのだと思っていたが、どうやら違うようである。

1998年〜1999年にかけて、横浜、大阪、広島、東京の各地で行われたバカラ展の図録には、概ね次のような解説が載せられている。

ウィールと云うガラスを削る道具を使い、熟練した職人の手作業による彫刻技法はグラヴュールと呼ばれ、繊細で美しい作品を生み出すが、非常に高価である。
一方、酸による腐食を利用したエッチング技法は大量生産と低コストを実現した。

買おうかどうか、一瞬考えたが、フォルムが好みでなく、すぐに答えは出た。もし、オールドファッションやショットグラスだったら、迷わず購入していただろう。

いまでも後悔はしていないが、我が家にあるRohanを使う度、あの時の痛いほど荒々しい感触が蘇ってくる。
それほど強烈な印象だったのであれば、ざわつき感を楽しむために、あってもよかったかなと思うこともある。 って後悔してる?

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2010年07月27日

玉おとし






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長男が10ヶ月の頃買った、NIC社の玉おとし。
当時は転がして、木の玉が奏でる音を楽しんでいたが、他の遊びと同様に、半年も経たずに見向きもしなくなった。
それでも仕舞われることなく、リビングのどこかに転がっていた。

砂時計のように天地をひっくり返すと、4色の玉がからからと下に落ちてゆくのだが、時々気まぐれのように落ちないヤツがいる。
或る時、それを逆手にとって「いくつ残せるか?」というゲームをしたところ、長男だけでなく、小学校に上がっている娘までが喰いついてきた。

ゆっくりひっくり返したり、すばやくやったり、試行錯誤していると半分ほども残ることもある。
ただこれは、3年間の塵やほこりの成せるワザかもしれない。
写真は買った当初に撮影したモノだが、抵抗があまりに少なく、上や真ん中の段に残すのに非情に苦労した憶えがあるからだ。

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2010年05月17日

巨匠の椅子をきる!






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Hansu J Wegner(ハンス.ウェグナー)のCH-37を購入した。CH-36にアームが付いたモノだが、アーム付きのCH-37をはじめにデザインし 派生としてCH-36が生まれたのでは?と思えるほどつくり込まれている。

実は、ウェグナーの作品の中では興味のない部類に属していた。
シェーカーの椅子をリデザインしたと云われ「質素」とか「凛とした」などと表現されるが、私の眼には地味な、なんてことない椅子ぐらいにしか映っていなかった。
それがある時、青山にあるショールームで何気なく腰掛けてみると、その坐り心地に感激し、つい買ってしまったのだ。

海外の椅子を買うときの注意点は座面の高さ。
特に欧米の場合、彼らの身長が高い上に、靴を履いたまま坐ることを前提に作られているから、我々日本人にはどうしても座面が高く感じてしまう。

加えて、私は少し低めのテーブルが好きで、住宅の設計とともにダイニングテーブルをつくる時は70センチか、できれば68〜69センチでつくりたいと思っているほどである。

この場合、問題になるのがアームがテーブルの下に納まるか否かである。
Yチェアのようなアームの場合には、どんなテーブルであっても下に入れ込むことはできないが、CH-37はテーブルの下に入れ込むことを考慮したものと考えられる。
つまりアーム付きにも拘わらず、テーブルに密着させることができるわけである。

実家のテーブル高さは69センチ。天板の厚さは4センチもある。
床面からアームまでの高さが65センチ以下でないとテーブルの下に入れ込むことができないわけだが、CH-37は68センチ。
脚を3センチも短くするのはプロポーションの観点からも、また デザイナーに対する敬意からも、ためらいが無かったわけではないが、座面の高さが45センチと少し高いこともあり「切る」ことを決意した。

丁度、家具デザイナーの野木村敦史氏と仕事をしていた時期だったので、彼にお願いすると快諾いただけた。

白書き(しらがき)と呼ばれる小刀のような道具でけがき、切る位置に印しをつける。
次いで導突鋸(どうつきのこ)で脚を切り落とし、数種類のペーパーで徐々に仕上げてゆく。

これを、もし自分でやったとしたら・・

切る位置に鉛筆で線を引き(水平に引けるか?)、フツーのノコギリで切り落とし(たぶん斜めになります)、ペーパーは1種類。

高精度の為の道具と、それを使いこなせる腕。両者があって初めて「いい仕事」ができるのは云うまでもない。
導突鋸はあさり(歯の広がり具合)が一番小さく、細かな作業をするのに向いており、建具屋や家具屋に重宝されていたらしいが、今ではほとんど使う人がいないらしい。
白書きも現場で眼にすることは、まず無い。

仕上げられた切り口は、初めからそうであったと思えるほど違和感がない。
触ってみると、つや消しフィルムのような滑らかな感触。
テーブルにセットすると、ドロワーの抽出のように静かに吸い込まれ、ぴたりと納まった。

低めのテーブルに低めの座面。私の足の長さには丁度よい。

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2010年04月10日

TERRANOVAの石鹸






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引越しをすると思わぬモノに再会したりする。

TERRANOVA(テラノバ,テラノヴァ)の石鹸を買ったのは、はるかむかし。1996年、ロサンジェルス。
三角のカタチとあざやかな色に惹かれて購入したと記憶しているが、14年の歳月は色を奪ってしまった・・。今ではどんな色だったかも思い出せない。

色カタチとともに、ネーミングもいい。
透明な包装紙には、それぞれ違った名まえが付けられている。

VANILLA MIST / RAIN / PEARL MUSK

RAIN(レイン,雨)なんて、どんな香りなんだろう?って、それだけで楽しい時間を与えてくれる。


石鹸から話しは脱線するが、英語表記をカタカナに書き換える時、ひらがなからの変換が上手くできなくて、あれ?どう書いたらいいんだろう?って思うことがある。口語では、なんとなく成り立っているものが、デジタルではそうはいかない。

たとえば Los Angeles。

最初に打ち込んだのは「ろすあんじぇりす」。これを変換すると「ロス案ジェリス」。同様に
「ろすあんじぇらす」は「ロスアンジェラ巣」
「ろさんじぇらす」だと「路さんジェラス」

もっとも、カタカナ変換だけの話しではなく、漢字に変換する際も上手くゆかず、いかに自分がテキトーな日本語を使っているかというのが暴露されることもある。

よくやってしまうのが「原因」。打ち込み時に「げいいん」と書いてしまうため「鯨飲」となってしまう。
北海道出身の友人は「自転車」の発音はゼッタイ「じでんしゃ」だと云って憚らない。

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2010年03月27日

TOTO洗面器L710Cの注意点




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ベッセル式と呼ばれる、カウンターの上にぽんと置かれたような洗面器がフツーになって久しい。(メーカーによってはコンソール式とか、そのままずばりカウンタートップ式とも)
以前はほとんど海外製品しかなく、高額であったが、数年前から日本のメーカーも製造するようになり、2004年TOTOから36,000円のL710Cが出てぐっと選びやすくなった。

ある住宅でそのL710Cをつかったところ、現場で思わぬ問題が起きた。
洗面器の背面が空洞になっていたのだ!

ベッセル式と謳っているからなんの疑いもなく、ワイド1050×奥行きを600ミリの洗面化粧台のほぼ中央に配置してしまった。
背面に穴が開いているのだから、当然ほこりは溜まるし、気分的にも落ち着かない。



検討が不十分だったと反省し、私がなんとかすることに・・汗

アクリル板を買ってきて、背面の型通りに切り抜き、接着。
クライアントからO.K.をいただき、ほっとしたのでした。

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2009年07月13日

紙巻器




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お気に入りのトイレットペーパーがある人はいても、お気に入りのトイレットペーパーホルダーがある人は少ないのではないだろうか。
私には10年以上前からコレ!と決めているモノがある。

シンプルで機能的、しかもそれほど高価ではない。たしか6000円ほど。

カッコイイだけであればCERA(セラ)やTform(ティーフォルム)のなかからお気に入りを選べばよいのだが、値段はかるく1万円は越える。揃いのタオルバーを併せて買うと、2つで5万円!なんてことも起こりうる。

このホルダーを気に入っているもうひとつの理由は、そのたたずまい。
トイレットペーパーをセットした時、カサの部分がほぼ水平になるようデザインされているところ。
ロールの外側が壁と接しないところもいい。
当たり前のようで、実はあまり無かったりする。

単体の美しさにばかり気を取られて、ペーパーをセットしたら不格好だった というのでは悲しい。
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2008年01月25日

au user になりました






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こども用絵本のなかには大人が読んでも面白いと思えるモノも少なくないが、『ミッケ!』もそのひとつだと思う。
正確にいうと、『ミッケ!』にはストーリーもないし、全ページ写真と文章なので「絵本」ではないのかもしれないが、ワクワクさせられることにかわりはない。

おもちゃ箱をひっくりかえしたような、あるいは、海岸に打ちあげられた小物たちのなかから、指定されたモノを探し出す。
シリーズ10冊目にあたる『ミッケ!たからじま』では、縦横5メートルもある精巧なジオラマを作り、いろいろな角度から撮影。探検しに駅に着くところから始まり徐々にたからに近づいてゆく。
娘より相棒の方が夢中になっていた。

年末、6年以上使い続けたPHSから携帯に買い換えた。その際、いろいろなリスモグッズをいただいたので『ミッケ!』風に撮影してみた。
他にも、ピクニックシートやハンドタオル、携帯枕などがある。

ペンは3本、ケイタイは2つ。リスモは全部で21匹いるよ。(ミッケ文章風)

ラベル:リスモ
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2007年12月13日

ZERO HALLIBURTON






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クライアント宅に説明に行く時、建築現場に打合せに行く時、大抵持っていくのはこの鞄。ZERO HALLIBURTON(ゼロ・ハリバートン)。

1995年、ニューヨーク旅行中に購入してから丸12年間使い続けているが、この鞄のタフさには感心するやら呆れるやら。
とにかく一度も故障がない。ボディがアルミ合金ゆえ無数の細かい傷はあるが、革の鞄のように変色したり形が崩れたりすることもない。

NASAに認められ、アポロ11号と共に月に行った話しは有名だが、実は、内部を少し改良した以外ほとんど市販品のままだったことまではあまり知られていない。
つまり、それほど密閉性が完璧だということだ。

私がこの鞄を選んだ理由は、1.スタイリッシュであること。 2.ジーンズにも似合うこと。 3.A3サイズの用紙を折らずに入れられること。 である。

最近はプリンターのパーソナル化が進み、それに伴い、建築図面もA3に描く人が増えたように感じる。むかしは、住宅図面はA2、それより大きい建築物はA1と相場が決まっていたが、住宅を手掛けるアトリエ系や弱小設計事務所の懐具合、設置スペースなどにより、住宅図面もA2からA3へとシフトしているようだ。なによりA2以上のプリンターは最新機種が出てこないので、いつまでも数年前の機種を使い続けることになる。

遅い・粗い・低画質

いくらパソコンやソフト、デジカメやスキャナーが優れていても、最終的にアウトプットする機械が時代遅れでは泣けてくる。

それでも私はA2サイズに拘り続ける。

プレゼンテーションはともかく、実施設計と呼ばれる要となる図面では、やはり大きい紙面に描いた方が詳細に表現できるし相手にも意思を伝えやすい。もちろん自分のチェックもし易い。
そしてA2サイズを製本すると半分のA3サイズになりZERO HALLIBURTON の内部にすっぽりと収まるのである。

内部には図面の他、材料のサンプルやカタログなども入れていくことになる。壁紙やフローリングのサンプルであればどうということはないが、これが、石やタイルのサンプルを数種類持っていくことになると大変である。腕が千切れそうなほど重い。鞄自体の重量がある上、なまじ頑丈に出来ているのでいくら詰め込んでも腕力さえあれば問題ない。少なくとも鞄の方が壊れる心配はなさそうである。
近頃は、建築現場にもノートブックを持ち込むことが増えてきて、ますます私の腕は酷使されている。

ところが近々、ポリカーボネイト製のZERO HALLIBURTON が発売されるらしい。いまさらRIMOWA(リモワ)に対抗してもという気もするが、選択肢が増えるのは喜ばしいことである。

ラベル:
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2007年12月07日

やかん・なおる






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諦めかけていた頃、工務店に勤める友人から「なんとかなりそうだ」との返事がきた。

さっそく、やかんとスケッチを持って埼玉県川口市の金物工場へ出向いた。
直接説明し帰るつもりだったが、溶接の方法などを話しているうち、ひとりがその場で試作品を作ってくれる。おかげで握り具合のチェックなどもすることができた。

取手の形状は直線を主体にすることも考えたが、力の伝わり方に無駄がでることと、元々のデザイナーに敬意を称し元の形状と同じにすることに決めていた。ただ、材質が変わるので、巾と厚みは変わらざるを得ない。実際に握ることができたので大変参考になった。
結果、スケッチしたものより、巾は6ミリ、厚みは1ミリ縮めることにした。

工場にはバフ磨き用の機械もあり、おそるおそるお願いすると快諾してくれた。
なんでも、7〜8年使ってなかったそうだが、試しに磨いてみると、ローターに当てた部分が見る間にステンレスの輝きを取り戻してゆく。
その早さと再生具合は感動的ですらある。

届いたやかんはまるで新品のような仕上がりだった。いや、取手に不安材料がない分だけ、むしろ新品以上と云っても過言ではない。
丁寧なアルゴン溶接は本体と取手をなめらかに繋ぎ、バフ磨きは隅々まで施され曇りひとつない。取手の小口は特に指示しなかったが、すべてR面取りがなされていた。

職人さん2人の小さな町工場だったが、迅速な仕事といい、丁寧な仕上がりといい、すばらしい!のひと言に尽きる。

新宿高島屋のボードウォークに面した赤いテント風の庇はよく見ると金属でできており、やかんを直していただいた職人さんの手によるものだということだ。


ラベル:やかん
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2007年12月02日

ヴィンテージ・キコキコ






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相棒の先輩が設計した店舗併用住宅を見学しに鎌倉まで行ってきました。
大正時代から続く自転車屋さんで、鎌倉駅から徒歩5分ほどの商店街にあります。

80年以上もの間、同じファサードが存在し続けてきたわけですから、人々の記憶に刻まれ、街の風景と化しているはずです。
新築するにあたり、記憶の継承と奥行き20メートルを超す細長い敷地に回遊性(サーキュレーション)を持たせることがポイントだったとの説明を受けました。

店舗と住居はそれぞれ独立した変形寄棟とでも云うべき個性的な屋根を持ち、プランにはシンメトリーを取り入れクラシックな雰囲気を醸しています。

ひと通り見学させていただいて店舗の写真を撮っていると、事務机の後ろにブリキのキコキコがあるのに気がつきました。

店主が小さい頃に乗っていた写真があるというから、少なくとも50年以上前のモノとなります。
長いこと店の高い所に置いてあったそうで、そのせいか状態はかなり良いようです。

フロントグリルのR部分やフェンダー端部の処理など、全体に丁寧な作りなのがわかります。ラッパのゴム部分は熔けて車体にへばり付いてしまっていますが、その他は遜色なく、なんと!ウッドステアリングには継ぎ目がありません。無垢の木を削り出しているようです。

「もしかしたら、もうひと世代前のかもしれないね」
「いや、この材料は大正の頃にはなかったんじゃない?」

建築よりおもちゃの話しで盛り上がってしまいましたが、第二次世界大戦の戦火を免れた鎌倉ですから、建物同様、あり得ない話しではないのかもしれません。

ところで、この手の乗り物、正式名称はなんて云うんでしょう・・。足こぎ自動車?ペダルカー?
最新のモノは決してキコキコとは鳴かないでしょうが、やはりブリキカーともなれば「キコキコ」が相応しいように感じられます。

ラベル:おもちゃ
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2007年11月21日

バッテンスツール






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私には宮脇檀建築研究室の同期が二人いる。
アトリエ系と呼ばれる小さな設計事務所においてはかなり画期的なことだ。バブル期の成せるワザだろう。

そのうちひとりは1時間でクビになった。優柔不断な性格のため、大手ハウスメーカーから内定を貰っていたにも拘わらず、宮脇研究室、ハウスメーカーどちらにも断りを入れることなく4月迎えてしまっていたことに、ボス宮脇は怒った。

もうひとりの同期も1年を待たずして去っていった。だが、こちらの理由は、家族の健康状態であり、惜しまれて祖国北海道に帰っていった。

北海道に帰っていった彼女は、宮脇研究室ではインテリアの設計に関わることが多く、海の向こうでも家具を中心としたデザイン・制作に勤しんでいる。
その後、国の補助を受け、デンマーク王立芸術アカデミーで2年間家具デザインについて学んで帰ってきた。

バッテンスツールに出会ったのは2004年の11月のことだった。
『旭川家具コレクション2004東京』展に出展するという連絡が彼女からきた。椅子コレクターとして世界的に有名な織田憲嗣氏の講演もあり、初日に足を運んだ。

座面が小さく尻が痛いんじゃないか?

最初の印象はそんなものだった。だが、実際に坐ってみると、窪んだ座面と尻がフィットする。シャープなデザインながら包まれるような感覚があった。さすが元同期。カッコばかりでなく掛け心地にも腐心している。

欲を云えば、二つの板が交差する箇所は相欠き(あいがき)や組子のようにできなかったか。強度的な問題から断念したのかもしれないが、より繊細で木製品らしい表現ができたのではないかと思う。

彼女の名まえは伊藤千織。大学の講師も務め、文章やイラストも面白いマルチプレーヤーだが、私の発注から2年半も経って送ってくるおおらかな一面も携えている。

ラベル:アート
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2007年11月08日

警告!このしょうゆさしには醤油を入れないでください






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相棒がしょうゆさしを買ってきた。
一応、事前に電話で説明を受け、「いいんじゃない」と了承はしていた。
さっそく使ってみると・・

注ぎ口の径がわずか1ミリほどしか無いため、笑えるほどか細い線を描いて出てくる。これなら出し過ぎるということは、まずなさそうだ。丸っこいデザインも「愛嬌がある」と思えば馴染めそうな気がした。

ところが、しばらく使ってるうち、とんでもないことが起きた。
醤油が出てこなくなったのだ。

あまりに注ぎ口が細く、また、カーブしてるため、使った後もカーブの頂点あたりに醤油がとどまってしまう。それが一日二日使わないと固まってしまうのだ。
多少振ったり勢いをつけたくらいでは出てこない。

卓上用であるため、毎日必ず使うというわけではない。調理用に利用したとしても、やはり毎日ということはないだろう。
この容器は、使用頻度のかなり高い家庭や場所で使うか、もっと粘性の低い液体向きなのだと結論づけた。

不買運動をする気は毛頭ないが、それにしても、やはり不満のひと云も口をついてしまう。

このしょうゆさしには醤油を入れないほうがいい。

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2007年10月23日

しょうゆさしが割れた






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やかんに引き続き、しょうゆさしが壊れた。ガラス製品なので「割れた」という表現の方が正しいか。

液体を本体に注ぎ込む穴から外側に向けて、1センチほどの亀裂が入ってしまった。穴の直径は7ミリほどで内部には指が入らず、修復は困難極まりない。

千円弱の値段と記憶しているが、やかんと同じく、このガラス製しょうゆさしもまた製造中止のようだった。

やかんの場合は取手が無くともなんとか使えたからまだよかったが、こちらはガラスの破片がしょうゆと一緒に口に入らないとも限らない。早急に新しいモノを購入すべく、再び、検索と探索の日々が始まる。

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2007年10月15日

木馬






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木馬といえば乗り物玩具のクラシックともいえる存在だが、最近ではあまり見かけない。
むかしヨーロッパでは馬のモチーフは人気があり、どこの家にも馬のおもちゃがあったというが、交通手段が馬から自動車へ変わり、身近な存在でなくなるとともに木馬も衰退していったのかもしれない。

現代版木馬とも云えそうなイタリア生まれのRody(ロディ)は、日本での販売は2000年からだが、すでに定番になった感がある。
インテリアに興味のある家ではよく見かけるし、出産祝いなどにプレゼントするというのもよく聞く。

我が家にはどちらもあるが、こどもにはやはり木馬が人気のようだ。

ロディは娘が7ヶ月の頃買ったものだが、木馬は、相棒が以前に勤めていたMTAの高橋真さんに戴いたもの。ロディと同じくイタリア製らしいがメーカーまではわからない。
大学生になられたお嬢さんのために買ったものと聞いているから、そろそろ20年といったところか。

娘も木馬が大好きだったが、最近、長男がみごとにハマっている。

1歳の誕生日を過ぎた頃に初めて坐らせてやったのだが、それから毎日のように木馬に突進してゆく。
もちろん、はじめのうちは上手く登れず、泣いたり、時には落っこちたりしていたが、オトコだし二人目だし、と泣き声が聞こえるまで放っておいたら、半月も経たぬうちにひとりでよじ登れるようになり嬉しそうにスイングさせていた。

一方、ロディは乗りこなすのに熟練が必要なようで、抱きつき一緒に転んでそれでお終い。娘を見る限り、自分の体力で飛び跳ねることが出来るような年齢になった時にはもうあまり興味を示さない。あるいは、購入時期が早すぎたのか・・。

ところで、木馬の英語名はなんだと思います?
正解はrocking-horse(ロッキング・ホース)
この意味からいっても、ロディは「木馬」というより「ぬいぐるみ」に近いのかもしれない。

ラベル:おもちゃ 木馬
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2007年10月06日

やかん・あかん






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やかんが壊れた。

我が家のキッチンは狭く、天板の長さは1,800ミリしかない。クックトップと壁際との間も7センチほどしかなく、鍋ややかんを置くこともできない。
使用してない鍋は重ねてクックトップ下のオープン収納に置いているが、やかんは使用頻度が高いのと収納スペースに空きがないこともあり、いつもどこかを彷徨っていた。

廃材を利用したスツールが我が家にきた時から、それは、坐るためのモノではなくやかんや熱い鍋を一時的に置く場所となった。

長男が歩き始めた時から認識はしていた。 アブナイゾ と。

キッチンはリビングの一辺にへばりつくように設置されてるためチビの侵入を防ぐことはできない。
瓶物を抜き取り、抽出を開けようとし、ゴミ箱を漁る。そして、スツールの上に鍋ややかんが置いてあれば触ろうとする。その都度、移動させていたのだが、ある時ひっくり返されてしまった。スツールから落下したやかんは取手の付け根部分が壊れ、寂しげに本体の横に転がっていた。
彼が悪いのではない。起こるべくして起こったのだ。

初めに考えたのは「どうやって直すか?」ということだった。

ステンレスの本体にプラスティックの取手が付いてること自体無理がある。長い目で見れば、いつかは熱による劣化で壊れていたかもしれないのだ。そう考えるとステンレスの取手を新たに作り、アルゴン溶接するのが望ましいが、もちろん自分ではできない。誰かにお願いするよりほかない。
しかし、いまの日本で、こんな些細な事を引き受けてくれるところがあるだろうか?もしあったとしても修理代は、建築の見積りをとっている経験上、結構な金額が予想される。

知り合いの工務店に訊いてみると、送料や消費税を入れると、15,000円くらいになりそうだった。

悩ましい。かなり悩ましい。
できることなら修理して使い続けたいが、15,000円あれば他の新しいモノを買うことだってできそうである。それに、壊れてしまったやかんは、MoMAのオンラインストアでUS50ドルくらいで買ったものなのだ。50ドルで買ったモノを三倍近い値段で直すというのも・・。

私が購入した当時はMoMAもまだ日本語のページがなく、日本での取扱いもなかったと記憶しているが、少し前まで製造元であるDANSK(ダンスク)が小売りしていたようだ。現在は生産中止になったらしく、デパートはもとよりMoMAにも表示はない。
念のため電話で確認したが、扱いはおろか、修理の受付すらしてもらえなかった。

私の思考は徐々に新たな製品へと移っていった。

アレッシー、ブラバンシア、パイレックス、ボダム、オクソ。
柳宗理やINOXケトルなど、新旧、知っているものから初めて見るものまで、少しでも食指が動くものをピックアップしていった。
もちろんマイケルグレーブスのバードケトルやマリオベリーニのパームハウスケトルなど建築家がデザインしたものも新たな眼線で見つめ直していた。

しかし、ネットはもちろんのこと、六本木のリビングモチーフや新宿のコンランショップなどのセレクトショップにも足を運んだが、結果はどこも似たようなものだった。

実は、ダンスクのやかんがとびきり気に入ってるというわけでもない。フォルムだけならもっとエスプリの利いたモノはありそうに思う。
ただ、何年も使ってきただけに愛着はある。円筒形というカタチも容量を確保する上で合理的であるし、普通は付いている注ぎ口のでっぱりも無いので場所を取らない。愛用している銅鍋同様、効率重視の我が家のキッチンにおいて、なくてはならないものになっていた。

この一ヶ月半の間、いろいろ探し回ったがコレ!というものには巡り会えなかった。
そして毎日、取手のないやかんを耐熱グローブやミトンで抱え込むようにして使ってるうち、なんだかこのままでもいいかな、と思えるようになってきてしまったのだった・・。


ラベル:やかん,ケトル
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2007年09月19日

スタッキングビーカー






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長男が大好きなおもちゃのひとつに、このスタッキングビーカーがあります。
生後6ヶ月くらいから興味を示し、その反応は異常なほど。

さわる/なめる/かむ/なげる/そして、すてる。

ひとり放って置いても転がっているビーカーと格闘していますが、積み上げてやると嬉々として延々壊しにやってきます。

困るのはゴミ箱に捨てること。
丁度、モノを捨てることにも興味を抱いた時期と重なり、時々ゴミ箱のなかに色鮮やかなビーカーを発見することも。
ある朝、まだこどもたちが寝てる間にビーカーを積み上げようとしました。ところが2つ足りません。あちこち捜しましたが見つからず、もしやと思い、昨夜ゴミ集積所に出した袋を確認しに階下へ。ポリバケツから袋を取り出すと底の方にうっすらと見覚えのあるシルエットがありました。

写真のスタッキングビーカーは箱のデザインからもわかるようにかなり古い物です。
私が小さかった頃に使っていた物で、イギリスのKiddicraft社製ですが現在は製造されていません。現在、日本で簡単に手に入るのはボーネルンドとブリオのようですが、色数もビーカー数も劣ります。

ビーカーの裏には12個すべてに異なったモチーフの型がついており、大きいビーカーには樹や家、小さいビーカーには小鳥やティーカップという具合に、ビーカーの大きさとモチーフの大きさが連動しています。
また、ひとつおきにビーカーを入れ子にすると緑系と赤系の2種類のグループに分けられ、三つおきに重ねるとやはり緑系と赤系になるなど、きめ細やかな設計が伺えます。

実は、写真には11個のビーカーしか写ってなく、一番小さなオレンジがありません。母に聞いても「憶えてない」のひと言ですが、長男の行動を見る度、もしかしたら私が捨てたのかも・・と思わずにはいられません。

ラベル:おもちゃ
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2007年09月14日

ボンチュー






0022.jpg

写真手前がブータンの弁当箱「ボンチュー」。海外協力隊に参加していた友人から戴いた物。彼女はバンチュと発音していたらしい。 奥の2つは普段から愛用している日本の弁当箱。どちらも竹製だがデザインはまったく違う。ボンチューの蓋から飛び出てるのはヤクの革と思われる取手。ピチッと押し込むように蓋をするので、開けるときに必要になる。
ブータンでは直接ごはんを入れ手で食べるそうな。そう考えると日本のおにぎりは感心するほど優れている。もっとも米質の違いもあるのだろうが・・。

posted by nakajima-kenn at 10:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 道具,モノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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